今年のBest album15枚2017

さて、今年も始まりました今年の○○シリーズ。
2016年と同様、公開は結局2018年になってしまいました…。明けましておめでとうございます…。
2017年も、前年を更新して今までの人生の中で一番韓国の音楽を聴いた年だなと思うので、以下の3つに分けようかなと思います。
1.今年のベストアルバム15枚(本記事)
2.今年の10曲(アイドル編)
3.今年の10曲(それ以外編)
ということでまずは1番目から。今年のベストアルバム15枚です。 順番はアルバムリリースされた日付順にしています。
ちなみに2016年のものはこちらです。

01.신화 (SHINHWA) – 13TH UNCHANGING – TOUCH
Release Date: 2017.01.02
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リリースした日付をあまり意識していなかったけど、これ1月2日に出たんですね…。
誰もがご存知の(?)神話、韓国男性アイドルグループとしてはもっとも長く活動しており、最長寿アイドルグループと言われているらしいです。デビューは1998年で、今K-popを聞いている若い子なんかは生まれてない方も多そうです。
今年はFuture bassっぽい曲がたくさん出ましたが、その中でも早い段階でタイトル曲にFuture bassを持ってきたグループかなと思います。わざわざ新しい音楽ジャンルに挑戦する必要もなさそうな立ち位置かとも思いますが、ちゃんと取り入れてくるのがさすがだなと思います。それ以外にも様々なジャンルの曲が入っていて、色々な神話の見られるとても良いアルバムだと思います。
この時のステージがめちゃくちゃカッコよかった。
大きな話になってしまいますが、韓国の男性アイドルグループってデビューの時は爽やか!元気!な感じでデビューするのに、1,2枚ミニアルバムを出すとすぐ大人な男性~みたいなコンセプトに移行しちゃう事が多いです。もちろん満30歳までに兵役に行かないといけなくて時間が限られていたり、そもそもそんな長期的な目でアイドルを育てる前例もなければ考えてもいないというのもあると思うのですが、個人的には勿体無いなと思うので、この年齢になってもカッコ良い曲だけでなく色々なジャンルの曲を出してアイドルとして活動する方たちがもっと増えれば選択肢も広がって良いのではないかなと常々思っています。

02.아이 (I) – I DREAM
Release Date: 2017.01.12
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B1A4のバロの妹、アイ(チャ・ユンジ)のアルバム。
ここ最近はアイドル再起プロジェクトのThe Unitという番組に出ていましたが、健康上の理由でリタイアとのこと…。
この時勢にソロでデビューするのは珍しいですね。正直同じWM Entertainmentの先輩Oh my girlの中に入ってても年齢とか雰囲気も違和感ないような気もしますが、女性ソロのアルバムとしては彼女のイメージに合っていてコンセプトのまとまった、捨て曲のないとても良いアルバムだと思います。
タイトル曲のMVを見た時に日本で活動していた若い時のBoAを思い出し、更にThe Unitの評価ステージでもBoAのAtlantis Princessをやっていて、よく言うロールモデルなのかなぁと思いました。この曲はヨジャチングなどで有名なイギ・ヨンベのイギとオレオ、Coach & Sendo作曲で、オレオはLoonaのハスルのLet me inや1/3のRain 51db、Red velvetのWould U、チョンハのWhy Do not You Knowなんかも作っていて、J-popっぽいアイドル曲を作るのがとても上手いなと思います。Coach & SendoはSMの曲などを中心に作っている作曲チームで最近だとVAVのShe’s mine、NCT127のHeartbreakerをメインで作り、Super JuniorのBlack suitsやNCT DreamのMy page、ジョンヒョンのOrbit、SHINeeのEverbodyの作曲にも参加しています。(参加というのはSMによくある、作曲陣が連名になっているやつです。)


WMは男子グループのONFもMixnineというサバイバル番組に拉致られてしまっていて先行きが不安ですが、マイペースに地道にやって(いるとは思いますが)行って欲しいなぁと思う事務所です。

03.서현 (SEOHYUN) – Don’t Say No – The 1st Mini Album
Release Date: 2017.01.17
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なんか、SMって大体アルバム名の後にThe 1st Albumとか付くんですけど、それがなんか悲しくなるようなタイトルだなと今これを書いていて思っています…。
少女時代のマンネ(だった)ソヒョン。10月にティファニースヨン、ソヒョンは契約が満了し、少女時代は今5人です。
メンバーそれぞれソロアルバムを出したりしていて、テヨンのアルバムは勿論のこと、去年のティファニーのアルバムなんかも彼女らしくてとても好きです。
アルバムは全体的に外国作曲家のものが多いですが、Don’t Say Noは一番最初にSMのお抱え作詞作曲家のKenzie氏の名前があって、私のdatafruitsのミックスでも次につなぎましたが、Big PunのStill not a playerを彷彿とさせるトラックで最高。

Magicとかは音数少なめで低音のきいた最近流行りのオルタナR&BK-Popでのはしりって感じがしますね。(オルタナR&Bについてはこちらを。)Love&Affectionはロックなドラムから入ったかと思えばサビ前で軽いガバキックのような音が鳴り出す不思議な曲。
ソヒョンは12月にviva100というサイトで公開されたインタビューで、今後は心理学を勉強して、芸能生活に適応できない後輩アイドルたちのために心理療法をしたいと答えています。年末にあったSHINeeのジョンヒョンの事やAOAのチョア等のことを考えるとたくさんのアイドルが精神的に辛い状況にあるでしょうし、気持ちが分かる側の人間が手助けになったら力強いだろうなと思いました。

04.DPR LIVE – Coming To You Live
Release Date: 2017.03.15
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DPR Liveの初ミニアルバム。彼を知ったのは、punchnelloのラップが凄く好きで色々探したら出てきたこれ。

今はちゃんとDPR Liveになっていますが、見つけた当時はLIVEだったような…。このアルバムの先行シングルとして出た、DeanとのKnow meも最初はLIVE名義だったような気がします。
DPR自体はレーベルやクルー的なもので、今のところChristian yu、Scott Kim、DPR CreamとLiveの4人…?それぞれDirectorやProducer、Artist、Rapperなどをやっていて、彼らのHPにある作品を見るとDPR Live関連はもちろんのこと、AmberのBordersやBobbyのHold up、MinoのBodyなんかも彼らがやってるようです。ちなみにChristian yuは2012年にイェダンエンタ(現バナナカルチャー、EXIDが所属)からデビューしたC-ClownのRome(ユ・バロム)。彼、BTSのジンとジョングクとGOT7のマークの要素がある顔をしているので気になる方は見てみて下さい。
C-Clownを追っていた方(多分いない)はご存知の通りバロムはシドニー出身で当時は韓国語が苦手と言われるほどだったようです。三世とかかな。Jay park的な。ダビン(DPR Live)の方も5歳から高2までグアムにいたらしく、既に兵役済み。ちなみに93年1月1日生まれらしいです。92年の学年はZicoやらDeanやらCrushやら本当に凄いな…。
このアルバムが出た際のインタビュー記事。Chromeの自動翻訳とかでそれなりに読めるので興味ある方は。
パート1 パート2
DPRが何なのかをめちゃくちゃ語ってしまいましたが、アルバム自体はもう今を輝く錚々たるメンバーであんまり言うことありません。7月にソウルであったBuzzer beat festivalで彼のパフォーマンスを初めて見たのですが、本当にステージが上手い。ライブが楽しいラッパーは最高!!という感想でした。
12月の頭にHerというミニアルバムも出ましたし、今後も客演含めたくさん活動して欲しいアーティストの一人です。

05.트리플 H (Triple H) – 199X
Release Date: 2017.05.01
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CubeエンタのPentagonからフイ、イドン、そして元4minutesのヒョナの3人でTriple H。イドンくんは本名がヒョジョンなので3人ともHですね。実質4曲なのでミニアルバムというには少ないかもしれないですが…。
Cubeは4minutesも解散し、BEASTも事務所を出ていき、BTOBとヒョナだけじゃどうすんだよ状態ですが、Pentagonが今一生懸命日本活動を頑張っています…。
このアルバムが出た当時私のaskに、Triple Hのデビュー曲は制作者の怠慢なのでしょうか。というaskが来たことが懐かしいです。まぁ確かに24K magicなんですが、K-Popにそんなこと言い始めたらキリがないですし、それをアイドルに落とし込むスキルに関しては世界一だと思うので…。
作曲も全体的にCube周りの曲を作っている方が多いですし、3曲目の꿈이야 생시야はCubeから出る良いR&B!!!って感じの曲。4曲目のGIRL GIRL GIRLは80年代っぽい、Luther vandrossLionel richieなんかを彷彿とさせるソウルっぽいR&B
個人的にはイドンくんのラップはPentagonの예쁨(Pretty Pretty)みたいなブラスっぽい音色のとか、まさにこのアルバムの感じが合っていて、ここ最近のフイ×Flowblowのシンセベタ弾き系の曲にはイマイチ合わないと思うのでこれからも是非Triple Hを続けて欲しい…。ユウトとウソクは同じ事務所のBTOBのイルンとウチャンからもっとラップ教わって下さい。
いつもCube所属のアーティストから曲が出る度に言うんですが、Cubeは良い曲たくさん出せるのにそれをプロモーションするのが本当に下手。ヒョナなんかは今までのキャラと知名度で曲を出せばそれなりに注目されますが、CLCでめちゃくちゃ良いアルバム作ったって全然みんな聴いてくれないんだから!と一人で怒っています。
事務所がソウルの東部、聖水(ソンス)という町工場や靴関連の会社の多い若干下町みたいな場所にあり、カフェも併設しているので今年の夏に行ってみたのですが、墨田区に長く住んでいる私にはとても親近感がありました。今は分からないですがPentagonとコラボした飲み物メニューとかがあったりして、町自体も面白い所ですし、狎鴎亭近辺などに用がある際は川を挟んですぐなので是非行ってみて下さい。

06.NCT 127 – NCT #127 CHERRY BOMB – The 3rd Mini Album
Release Date: 2017.06.14
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127はLimitlessのアルバムとこちらのどちらを入れるか本当に悩みました。テヨンのラップが上手くなっているのと、静かめな曲を自分たちのものに出来ている感が上がっている、そして自分が本当にたくさん聴いたアルバムだったのでこちらを選びました。
相変わらず、事務所の一番若手のこれから売り出していこうという男子グループにやらせる曲じゃないというか、去年のSMの事務所全体がEDMの方向に舵を切ってたの何だったのと言いたくなる程のHiphop。まぁこれだけラップの出来る子達を抱えてたらHiphopやりたくなるのも分かるよ(誰)って感じです。そして今までラップで推せる人のいなかった事務所からCubeに並ぶラップ最大手事務所へ。
アルバムが出る前のティーザーもかなり凝っていて、8bitな特設HPが出来たり、どんな曲が出るのか全く分からない、めちゃくちゃピンクかつ謎のチェリボムマンがコラージュされた個人写真。8bitっぽい曲で来るの!?と思っていたらベース音のすごいHiphop~~~!!!マークの2バース目のラップが意味分かんないぐらい上手い~~~って感じでした。活動中のテヨンくんのピンク髪がとても似合ってて良かったです。0mileやSummer127の清涼感溢れる4つ打ち、Sun&Moonのエモくて明け方に聞きたくなる感じがとても好きです。横浜アリーナKMFで見た、Summer127をやった彼らを一生忘れたくない。そしてファンカムとか自分あんまり見ないんですが、これだけは本当に何回も見ました。

NCT127は来春の日本デビューが決まっていますが、本当に…頼むから…EXOの二の舞いだけは…と思っていたら豊洲Pitでの公演が決まりもうイヤだ…早く韓国で単独コンサートやって…という状態です。

07.EXO – THE WAR – The 4th Album
Release Date: 2017.07.18
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EXOはこの後リパッケージアルバムとしてPowerを出しました。Power自体はとても好きだしその後のRemixアルバムもIMLAY君のやつとかとても好きだけど、やはりアルバムとして見るとこちらかなと。
前夜のこれから戦い(アルバム名のせいでこう変換される)に行くぞ!みたいなちょっと不穏でザワザワする始まりっぽい雰囲気、シミシミココボッpというキャッチーなフレーズのレゲエなタイトル曲(フレーズ自体はLittle Anthony & The Imperialsの曲名)、良い意味でいかにもSMっぽいKenzie氏作曲のWhat U do?、同じくKenzieとLDN NoiseのForever、途中シタールの音が入ってきてびっくりする不穏な雰囲気のDiamond、こういうのが合うって本当に最高!曲Touch it、G.Soulが作曲に参加している拍が倍になりそうでならないけどそのもどかしい感じが良いChill、とここまで来て不穏な雰囲気の多かった曲から一転緊張が切れたかのように、サザンの真夏の果実のようなネタのバラードWalk On Memories、と思ったのにまたシリアスで緊張感ある雰囲気に戻されてしまうGoing Crazy…。こう書くと全編を通してめちゃくちゃ緊張感の凄いアルバムだな…。そういう意味ではその分Powerの底抜けに明るいEDMでバランス取れてるのかも?と思ってきました…。なんかよく分からなくなってきた…。
12/29のKBS歌謡大祝祭でTouch itのめちゃくちゃカッコいいステージを見て、今ツアーをやっているThe EℓyXiOnというコンサートに本当に本当に行きたくなりました。日本だと宗教上の理由で(はなく私の意図に反するよく分からない日本語曲を繰り出して来て)無理なので、ワールドツアーの日程を調べて2月の台北がちょうど良さそうだったので飛行機を調べたらいつもの2倍ぐらいしたので諦めたという一連の流れがあります。しかし絶対コンサートには行きたいです。


08.그루비룸 (GroovyRoom) – EVERYWHERE
Release Date: 2017.07.24
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グルビッ!エビウェ!のサウンドロゴで分かるように曲を聞くだけで一発で分かるGroovyroom。今年は本当に沢山関連楽曲が出たし名前も有名になりましたね。Block Bの派生ユニットBasterzの1枚目のアルバム品行ゼロの찰리채플린(Charlie Chaplin)、2枚目のWELCOME 2 BASTARZ収録のThat’s rightと이기적인 걸(利己的なガール)全てがP.OとGroovyroomの共作です。全部に共通して言えるのが、ベースラインがとにかくエモくて最高。よくミックスに入れます。
今回のアルバムの客演はJusthis、Jay park、Heize、Suran、ph-1、Verbal jint、Giriboy、Sik-K、MASTA WU、Ailee、Dok2など、大御所から今年よく名前を聞くようになったアーティストまで豪華な客演。
今年のBuzzer beat festivalとthe cry ground festivalで半数のアーティストを見たけど特に覚えているのはthe cry fesで見たJusthis。1曲目のUnsigned hypeを秋の晴れた空のもとでやってくれて、本当にあんな速度でラップしてんだな…上手い…となりました。(Groovyroomのことではない)
ちなみにDJイベントで自分がこの曲をかけた模様を友人が撮ってくれたツイートが本人からRTされたのは今年の忘れられないエピソードです。
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アルバムの中だとHeize,Jay parkのSundayが特に良いベースライン曲です。

09.마이틴 (MYTEEN) – MYTEEN GO!
Release Date: 2017.07.26
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The musicworksエンタ所属の7人組男子グループ。同じ事務所に元2NE1のMinzyやI.B.Iのキム・ソヒなどがいます。
正直VictonのFrom.Victonとどちらにするか最後までめちゃくちゃ悩みました。何度もどっちのアルバムも聴き、最終的にやはり曲がマイティンのが良い!となりこちらに。何より推せるのがグループのロゴがかわいい!(K-popボーイズグループのロゴはダサい事が多い…)
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韓国でこのアルバムの出た7/26にデビューして早々に8/27に恵比寿ガーデンホールでの公演が決まりましたが、TwitterのTLには全く公演の情報は流れてきませんでした。その後も大宮、池袋、豊洲、横浜などをリリイベで回ってたようだけどどうだったのかな…。 一応公式に恵比寿でやった公演の模様がアップされています。興味ある方はどうぞ…。
タイトル曲の어마어마하게(Amazing)の作曲はパク・キテでPledis所属のアーティスト兼プロデューサーのBUMZUと一緒にPledis周りの楽曲をよく作っているようです。NU'ESTの나의 천국(Heaven)、R.L.T.L、PristinのWee Woo,We Like、Seventeenの박수(Clap)なんかもそうです。
2曲目はいかにもアイドルのデビューアルバムに入ってそうで私が好きそうなR&B、3曲目は4つ打ち、4曲目はBPMが半分ぐらいになってギターのカッティングが良いバラード、5曲目もギターが印象的なファンク曲。MV以外に動画類があるのは4曲目の꺼내가(Take it out)という、サブタイトル曲的な立ち位置にこの曲を持ってきたチョイスがなんか独特だなと思いました。しかしこんな歌う曲なのにちょっと踊りすぎでは…?

ちなみに彼らも例に漏れず(?)メンバーのうちの4人がMixnineというYG主催のサバイバル番組に出ています。今現在はシホンくんという子が一人だけ残ってるようです。
もちろん本当にデビューして何年も経っていて人々から忘れられてしまっている、今上手く行ってなくてどうしようも出来ないアイドルの子達が再起をかけてそういう番組に出る分には、それが本人たちの意志なら全然良いと思いますが、Mixnineにはあまり良い噂を聞かないですし、まだデビューして半年も経ってない子たちが出るなんて早く落ちても最後まで残っても印象良くないし、番組自体がよっぽど注目されていて新規ファンが獲得出来ないならキツイなぁと思いました。(あくまで噂ですが、番組が始まる前から女子9人のグループが作られる事がほぼ確定していて、出演者を集めるためにYGが権力をかざして他の中小事務所にこの番組に出ることを強いているなんてのも見て、断れない事務所も多いのかなと思ってしまいます。)
暗い話になってしまいましたが、アルバムは本当に良いアルバムなので聴いていない方いたら是非聴いてみて下さい!

10.프라이머리 (Primary) – 신인류 (Shininryu)
Release Date: 2017.08.04
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2015年の今年の10曲でも語ったトラックメイカーPrimary。今年はこの新人類と、Popというアイドルグループのボーカルメンバーを客演に迎えたアルバム2枚を出しました。新人類は2年前の2に比べてアコースティック感が強いものになっています。ソサムエル、ジュヨン、Chancellor、pH-1、Sam kim、eSNa、Sumin、Car,the gardenなどの今Hiphop,R&B界でよく名前の見るメンツが客演しています。(ところでジュヨン氏は2015年の11月から兵役行ってるけどもう帰ってきたのかな…。)
アルバムが出てちょっとしてからTHE CUTという韓国の音楽関連の情報を扱うサイトの特集でセッションする動画がアップされました。

これは1曲目のSeo Samuel、George客演のやつですがシリーズ全部が本当にどれも良くて、アルバム8曲中5曲分しかないのですが、是非全部見たい…。プレイリストのリンク置いておきます。そしてPrimaryがMPCを叩いているのがかわいい…。The boyz好きは是非Sam kimの客演している~42の動画見てみて下さいね。
その後に出たPopというアルバムもINFINITEのソンギュ、Highlightのヨソプ、元Sistarのソユ、EXIDのソルジ、B1A4のサンドゥル、GOT7のJBという良くもまぁ自分のトラックにぴったりそうなボーカルをアイドルから選んできたなという人選で端的にいうとめちゃくちゃ良いです。
ちなみにTHE CUT、アーティストの選ぶプレイリスト特集(リンクはWoogieのもの)なんかもやっていてとても見応えのある良いサイトです。

11.장용준 (NO:EL) – ELLEONOEL
Release Date: 2017.09.02
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とにかく新しくリリースされたものを絶え間なく聴いているので、同じアルバムを何回も聴くということはあまりないのですが、このアルバムは本当に一年を通して一番回数聴いたアルバムです。
NO:EL(チャン・ヨンジュン)はMnetの2月に放送した番組、高等ラッパーという高校生だけを対象としたラップサバイバル番組に出演しラップも上手くイケメンと騒がれましたが、韓国だとよくある無名の子が表に出て来たら素性を調べられ過去の悪い事を問い詰められるの王道コースに引っかかり(SNSで売春形態の出会い目的の発言が見つけられ問い詰められる。父親が議員な事も発覚しよりヒートアップ。結局父親も議員を辞職する意向まで発表していました。)勝ち残り形式で収録では最後の方まで残っていたようですが途中で降板になりました。そこからPrima music groupに所属し5月にレーベルのコンピアルバムが出た後、このアルバムが出ました。
Prima music groupは95年生まれのPrime boiが2016年12月に設立したレーベルで、韓国で一番若いレーベルオーナーなんて言われたりしています。詳しいメンバーの説明はこれが分かりやすいです。
作曲は大体の曲をsuwoncityboy(水原レペゼンという事以外不明)とNO:EL本人がやっていて、時々Primeboiの作曲もあり、客演もLocoやSwings、同じレーベルのQUAIMO、Jay moon、YGのProducerのiHwakなどと17歳のデビューアルバムにしてはめちゃくちゃ豪華です。
前述のBuzzer beat festivalでPrimaの枠があったのですが、会場が2つあり中々全部は見られず…。彼のステージをクラブとか小さめの規模で見てみたいなとずっと思っています。

12.Various Artists – 쇼미더머니 (Show me the money) 6 Special
Release Date: 2017.09.16
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Mnetでやっているラップサバイバル番組Show me the moneyのシーズン6が終わって出た、番組内でやった曲を集めたアルバム。
ちょっとこれはもう、曲数も多いしトラックメイク、ラッパー含め関わっている人数が多すぎるので細かく一つずつ説明出来ませんが…。
個人的には前述のソウルで秋にやったthe cry ground festivalで半分ぐらいの曲を生で見られたのが本当に良くて印象に残っています。韓国だと客演がある曲をフェスなどでやる場合、それぞれのアーティストが呼ばれていても一緒にやってくれない事が多く、この時もこれ!一緒に出来るでしょ!!!みたいな曲がとても多かったです。曲としては以下がとても印象に残っています。多いので箇条書きにします。
・Dynamic duoチーム ノクサル、ハネ、ライノ、ウチャン - N분의 1
ウチャン - VVIP feat.Sik-k, Gaeko
ノクサル、ウチャン、Don millz - 부르는게 값이야
ハネ feat.シン・ヨンジェ、Gaeko - One Sun
・Zico&Deanチーム ヘンジュ、Young B、Hash swan、Killagramz - 요즘것들 (Yozmgang)
Killagramz - 어디(Where?)
・Jay park&Dok2チーム Ja Mezz - Birthday
優勝はZico&Deanチームの、Rhythm Powerのヘンジュでした。やはり毎回新しく知名度が上がり人気が出る無名のラッパーがいるというのはとても良いことだなと思います。今回は強いて挙げるならウウォンジェとウチャンですかね。上に挙げたノクサルとウチャンのステージ、ウチャンの髪の毛がなんか凄いことにされてしまっていますが、05年生まれの小学6年生と私と同い年の87年生まれのノクサル…曲もイントロは中東な感じで始まって、ノクサルのDouble D in da house~~~カッコいい…その後のDon millzの登場も最高だしこのメンツで全く引けの取らない小6も謎すぎ…。

ウチャンはCubeエンタで既に2年ぐらい練習生をやっているらしく、年明け同い年の子達3人と曲が出ます。前述のNO:ELの出ていた高等ラッパーのシーズン2がこれから始まるのですが、番宣にウチャンが使われていて、自分は出られなくて、高1~高3の子たちだけ~みたいに喋るCMを見て、凄い次元だな…となりました。ここまで人気になっていまうと扱いが難しいですが、頼む!Cube!頑張れ!って感じです。

13.이달의 소녀 오드아이써클 (LOOΠΔ/ODD EYE CIRCLE)– Max & Match
Release Date: 2017.10.31
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昨年末から毎月、今月の少女として一人ひとりが公開されているイダレソニョ(LOOΠΔ)。今10人発表になっていて、あと2人で終わりの予定です。LOONAでのキーワードはJaden Jeongですかね。LovelyzやLOONA、The boyzのプロデュースをしている方ですが、詳しくはこちらの記事こちらの記事が分かりやすいので是非気になる方はどうぞ。
個人的には前半は曲がこてこてのアイドル過ぎてそこまで…という感じであまりちゃんと聞いていなかったのですが、LOOΠΔ 1/3辺りでしっくり来るようになってきました。その矢先、Kim lipがEclipseを出して、雰囲気違うの来た!となり、JinSoulのSinging in the rainで完全に落ちました…。JinSoulのシングルが出たのが6/26、そしてProduce101 35 Boys 5 Conceptsが出たのが6/3。この中のヨロジョ(Knock)がSinging in the rainと似たFuture bassで、Produce101の方の曲が練習生達に紹介された時はFuture EDMなんて表現されてました。BPM140ぐらいの疾走感のあるビートでベースが太く、ところどころでシンセがビヨビヨいってて、サビになると拍が半分になって、また戻ってを繰り返す中毒性の強い曲です。(ただFuture bassというジャンルの曲の説明をしただけっぽい…。)どちらも完全にクラブの音響で聴くように作られているみたいな曲で(というか完全にクラブミュージック)、ただ本国のK-Popをメインで消費している層は10代の若い子が多くて…と矛盾が凄い。自分がやっているK-Popクラブイベントでどちらも良い音響の中で聴きましたが鳴りが最高で、出来ることならばこの2曲はそういう環境で聴くことをオススメします。
とJinSoulの話を長々としてしまいましたが、このLOONAのサブユニットOEC(KimLip、JinSoul、Choerryの3人)のアルバムのタイトル曲Girl Frontもクラブチューンになっています。このMax&MatchはMix&Matchというアルバムのリパッケージ版で、Mix&Matchの時はODDという浮遊感溢れるシンセがずっと鳴っているイントロ曲で始まりますが、Max&MatchはADDというドラムもベースも入った宇宙っぽいイントロ曲から始まります。そしてこちらのアルバムにしか入っていない、若干LOOΠΔ 1/3っぽいサウンドのSweet Crazy Love、同じくこちらにしか収録されていない最初のTR-808カウベルの音が印象的なUncover、こういう曲とメンバーの透明感のある声の相性はとても良いなと思います。あとはMix&Matchと同じ収録曲で、最後にODD Frontという曲が新しく入っています。Girl frontのRemix的な立ち位置で、上ネタのシンセのおかげで原曲よりも浮遊感のあるものになっているかなと思います。
ところでクラブチューンのタイトル曲Girl Frontですが、ほぼオーストラリアのトラックメイカーWave racerのこの曲なんですよね。

2014年ともう結構前の記事ですが、Wave racerまわりについてはこちらが分かりやすいので気になる方は見てみて下さい。
相変わらずOECメンバー以降の新メンバーの曲も良いLOONA。前半の方に発表になったメンバーが前述のサバイバル番組Mixnineに出ていて、現在ヒジンとヒョンジンが残っているようです。デビューメンバーに残ると12人での活動が出来なくなるでしょうし一体どうなるのか、どうするのか…。2018年とても心配です。

14.Red Velvet (레드벨벳) – Perfect Velvet – The 2nd Album
Release Date: 2017.11.17
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もういくつあるんだって感じですが、こちらは本当に2017年のベストofベスト。事務所の事情なのか分かりませんが(というのは他にもたくさんグループをかかえているのに比較的カムバック数が多いので)、2017年Red velvetはRookie、The Red Summer、そしてPerfect Velvetと3枚ミニアルバムをリリースしました。以前から少し不気味で可愛らしい、アイロニックな感じは共通してありましたが、今回のタイトル曲はそのようなコンセプトに沿ったものの、それ以外がぐっと大人らしい印象を受ける楽曲となりました。
作曲はSMに良くある連名が多く、誰かの特徴がすごい!みたいな楽曲はあまりないですが、強いて言うなら2曲目のLookにSumin、Jinbo、Charli taftが参加しているのと、4曲目(Kingdom come),7曲目(Perfect 10)に参加している디즈(Deez)ですかね。DeezはSM所属の作詞作曲家で、近年はTaeminのThirsty、少女時代のGirls are back、NCT127のCherry bomb、Red velvetのHappily ever afterSHINeeのPrism、EXOのCloud9、Produce101の最終曲Hands on meなんかにも名前が連ねられています。
3,4,7曲目のような、あまり派手な感じではなく音数が少なめだけどバラードではなく、ソヒョンのアルバムでも言及したオルタナR&Bっぽい曲も多く入っていてそれが大人っぽさを感じさせるのかなと思います。今までのアルバムにも入ってそうな2,5,8曲目のような曲で彼女たちらしさも残しつつ、最後はバラードで締めるという流れで、もともと個人的にアルバムはアルバム単位で通して聴くタイプですが、このアルバムは特にアルバムで聴きたいなと思わせる作りになっていると思います。(アルバムって言いすぎ)
今回のサブタイトル曲(タイトル曲のPeekaboo以外に音楽番組などでステージがある曲を勝手に私がこう呼んでいます)がLookなのも個人的にはとても好きで、90年代ぽいサウンドにVogueっぽさを取り入れたダンスがとっても合うし、何でもこなせるなぁと感心します。

Red Velvetは音源の成績もガールズグループにしては比較的良く、音楽番組などでもコンスタントに1位が獲れるようになってきたので、来年の3月に日本でのコンサートもあり日本活動などに対しての不安は少しありますが、独自の路線を貫きつつ活動していって欲しいです。

15.지바노프 (jeebanoff) - KARMA
Release Date: 2017.11.29
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House On Mars、goodtomeetyou所属のjeebanoff(ジバノフ)。
詳しいことは分かりませんが、House on marsがクルー的なもので、goodtomeetyouがレーベルかな。クラブシーンでよくありがちで分かりづらいのですが、Deanで例えると所属事務所はUniversalとJoombasで、clubeskimoがクルー。分からない人には全く分からない例えになってしまった…。個人的な感覚ですがクルーは契約書とかを通した契約や、金銭的なやりとりはほぼないという認識です。仲の良い人たちが集まってる的な。
goodtomeetyouはjeebanoffのこのアルバムリリースに合わせて立ち上げられたレーベルのようで、11/23に設立のニュースが出て、11/29にこのアルバムリリースが発表され、彼が最初の所属アーティストだそうです。当時の記事の英訳
House on marsはTAEKやOvcocoの所属するクルーで、この記事が分かりやすいです。Chromeの自動翻訳である程度分かります。個人的にOvcocoの声が透明感がありつつ、ちょっとErykah baduみたいなハスキーさがあってとても好きです。
今回のアルバムはチャンモを客演に迎えたTimidがタイトル曲という位置づけらしくMVもあります。

アルバム6曲全て本人が作曲に関わっており、とにかく声が良い。韓国は作曲家としても歌手としても才能のある若者がたくさんいて(それを表に出す機能があることも含め)羨ましい…。
TimidのMVも前述のTHE CUTのyoutubeアカウントから上がっており、それ以外に3曲目진심、6曲目If youを歌っている動画があります。私は自分のミックスに入れた1曲目Wishと4曲目Then weがとても好きなんですが、どっちも動画がなくて悲しい。彼もBuzzer beat fesに出演していましたが残念ながら見られず、ただバスケコートが2面余裕で取れる体育館みたいな会場だったので、その規模で見るよりはもう少し小さめの所で見たい気はします。


ということで以上15枚でした!
もし分かりづらい表現や誤り、質問などがあったらTwitteraskまで気軽にご連絡下さい。