今年の10曲(アイドル以外編)2017

では今年の10曲(アイドル編)2017に引き続き、最後の、今年の10曲(アイドル以外編)に行きたいと思います。 まず大前提として、1グループ/アーティストから1曲というのを決めてます。あとアルバム15枚に含まれている曲は選ばないようにしています。 ちなみに2016年版です。アルバム等と同じくリリースの日付順に並べています。

01.아이유 (IU) - 사랑이 잘 (With 오혁)

アイドル10曲のThe Boyzの所で少し言及したFave Entertainment所属のIU。
IUとヒョゴのオヒョクの曲です。アルバムPaletteではタイトル曲の팔레트(Palette)が大人気でしたが、確か先行でこの사랑이 잘(Can’t Love You Anymore)が出たんですよね。ヒョゴの曲が嫌いな訳ではないんですがドンピシャではないので、ジャズめっちゃ合う!最高!!!!絶対ネオソウルとか合う声だよな~となりました。アルバムが出るまでの間とにかく沢山聴きました。

ユ・ヒヨルのスケッチブックに出演の際に2人でやったやつ。
8月のTodakTodakに出てくれた争うなら王冠燃やせ@phorbiddenさんがツイートしてたのがかなり印象に残ってるんですが、タイトル曲のPaletteの方は音楽番組だとG-Dragonのラップの部分を自分でやるんですよね。

よくこういうラップ部分客演の場合って、既に声が入ってる音源を流すことが多いので、こういう選択を取ったIUさすがだなと思います。
逆にGDと一緒にステージでやってるのは少ないんですが、GDのソロコンサートにIUがゲスト出演したものがあります。(ファンカムです)リハーサルやってるだろうにGDがどこにいるか分からなくて驚いちゃうIUがかわいいです。

日本には比較的いるけど、韓国にはこういう良い歳の取り方してる女性ってあんまり多くないというか、表に出てくる事が少ないと思うので、IUには長く音楽を続けて欲しいなぁと勝手に思います。

02.정기고(Junggigo) - HEY BAE (Feat. 팔로알토)

Starship Entertainment所属のチョンギゴ。本人が日本語のツイートでジョンギゴのが好きと言っていたのでそっちで表記するほうが良いのでしょうか…。
PCIミュージック傘下のOLD RECORDSと契約を結び、1月31日には日本版Across the universeのアルバムリリース、2月にはミニライブも予定されています。IUもそうですが、こういう声のシンガーがたくさん第一線で活躍する韓国歌謡界(?)良いな~と思います。客演はHi-Lite RecordsのPaloaltoで、彼のラップとジョンギゴの声の掛け合いがめちゃくちゃ合ってて最高。
このAcross the universeが本当に良くて、今年のアルバム15枚に入れたかったけど惜しくも入れられなかったアルバムなので是非アルバム単位で聴いてもらいたいです。どの曲も紹介したいんですが、MVがある247を。

Zion.T、Crush、Deanという豪華な客演です。めちゃくちゃ穏やかな雰囲気で始まるんですがリムショットの感じとかがCrushとDeanのWhat 2 doを彷彿とさせます。みんなそれぞれ声に特徴のあるボーカルなのでかわるがわる3人の声が聞こえてくるとなんか贅沢〜〜って感じがします。
韓国のR&B系のボーカルの人、ライブで歌ってもマジで圧巻…ってほど歌が上手いし表現力もある人が多いし、2月のミニライブ無料で観られるタイミングもあるので気になる方は是非足を運んでみてください。(2月1日のミニライブがあるまでにこの記事上げたかったのに…。ちなみにめっっっちゃくちゃ歌上手かったし日本語のおぼつかなさがアイドル以上にすごくてめちゃくちゃかわいかったです。2/4,5にもアルバム買えば見られるタイミングあります!是非!)

03.Hitchhiker, 태용(TAEYONG) - AROUND

これは…アイドルの方に入れるべきかこっちに入れるべきか悩んだのですが…1人だしスタンスはアイドルじゃないしこっちかなと…。SM Entertainment所属NCT 127のリーダー、ラップ担当のテヨンとHitchhikerで、2016年に始まったSM Stationという毎週SM関連のアーティストなどが(2017年は全然関係ないジャズの曲とかも出たりしましたが)曲を出す企画のシーズン2。2017年はさすがに毎週ではなくなりましたが、積極的に外部から客演を呼んだり普段は出来ないことをやっていて、明らかに採算は取れていないとは思いますがK-Popの今後を見据えるならやって損はない企画かなとも思います。
ラップのスタイル自体は同じグループのマークの方が自分の好みかつHitchhikerの曲自体も今までそこまでピンと来ていなかったのですが(まさかSMのグループでこんな話が出来るなんて…詳しくは2016年のBEST ALBUM15枚、10.NCT127の所を参照)この曲はテヨンのラップの良さを引き出しつつ、トラックもテヨンの声とラップのスタイルによって上手くまとまっているなと感じます。2017年はNCT127のアルバムLimitlessが1月に出てその後にこの曲、そして6月にもう1枚アルバムCherry bombが出たのですがCherry bombに収録されている曲のテヨンのラップがLimitlessのものより気持ち上手くなってる気がするんですよね。完全に個人的な感覚でしかないですが。
曲が2分20秒しかないので本当にあっという間に終わってしまうし倍ぐらい尺が欲しいところです。去年だったらアイドルのラップ担当にこんな曲やらせるなんてSM狂ってると感想が出そうですが、もはやNCTがアイドルの範疇で語るには奇抜なトラックでやり過ぎていて初めて聴いた時もあまり抵抗を感じませんでした。年末のMAMAでこの曲を初めてステージでやっているのを見てブチ上がりました。(1:02~です)

がちょっと流れがうーん…。
個人的にあまり派手派手なEDMみたいなのはそんなに好きではないのですが、この曲はめちゃくちゃでかいEDMフェスとかで上手い流れでかかったら本当にブチ上がりそうで、でもSMは2016年に試みていたEDM方面を諦めたっぽくも見えるし(2016年はそういう曲をいくつか出したりSM主催のEDMフェスまでやったりしていました)よく分かんないけどまぁ良い曲だしいっか…みたいな感じです。

04.헨리 (HENRY) - 끌리는 대로 (I’m good) (Feat. nafla)

SM Entertainment所属、Super Junior-Mのヘンリー。彼は本当に多才で、何やってもさすがバークリー音楽院渡辺貞夫上原ひろみなどが卒業したそれはそれは凄い、アメリカはボストンにある音大)に行ってるだけあるなぁ…となります。(今は休学中になっているらしい。アメリカの大学は入るのはそんな難しくなくても出るのが大変と聞きますがどうなんだろ…)
2016年の元SistarソユとやったRunnin'あたりからずっと良い曲を連発しているんですが、2017年分をバーっと紹介。



R&Bで歌うのがめちゃくちゃ上手いなぁ~~とはずっと思っていましたが、今回挙げた끌리는 대로 (I’m good)でラップをやってるんですよね。私の中でラップも歌も出来る頂点がR.Kellyなんですが、そのカテゴリ入りをしたし、マジで何でも出来る…勝てねぇ…(何に)となった決定的な曲です。
naflaのラップはめちゃくちゃ好きなんですが、彼がラップするには若干BPMが遅いかなって感じもする曲でしたが、私はFantasticに続く3枚目のミニアルバムを待っていますぞ…。

05.수란 (SURAN) - 1+1=0 (Feat. DEAN)

ソロシンガーのスラン。元々彼女は2010年にBaily shooという名前でインディーズでソロデビュー、その後ATCエンタからLodiaというガールズデュオグループとして2014年にデビューしていましたが、その後は音沙汰がなく、2015年のBeenzinoを客演に迎えた2枚目のシングルCalling in loveで話題になりました。私はPrimaryの2というアルバムの客演で彼女を知り追ってきましたが、アイドル好きな人たちに知られるようになったのは2017年4月に出た、BTSのSugaがプロデュースをしたこの曲ですね。(ていうかこれってちゃんとしたMV的なのないんだっけ…デジタルシングルとして出ただけなのにあんな人気だったのか…)

普段音楽配信サイトの再生回数を稼ぐのに慣れているBTSのファンの方々が沢山再生したのもあってだとは思いますが、Melonのチャートで本当にずーっっっっっと1位にいた印象が強いです。
2017年7月にあったBuzzer beat festivalで生の彼女を初めて見ましたが、本当に歌が上手くて、よく言う口からCD音源、もはやそれ以上って感じで是非生やライブで見て欲しいシンガーだと思いました。探したらその時の公式的な動画が…!

88年生まれで今年30歳の彼女ですが、この年代でこういう活動が出来る女性シンガーってあまりいないと思うので(その下の世代はIUかなぁ…?)2018年も先頭を切って行って欲しいなと思いました。

06.지코(ZICO) - Artist

もうあまり説明はいらないと思いますがBlock BのZico。確か2016年はアイドル10曲の方に彼の曲を入れたような気もするのでどっちに入れるか本当に迷いましたが、なんかこっちかなと…。今年はSMTM6のプロデューサーとしてもかなり活躍したし自分のミニアルバムもBlock Bの活動も、Zico様様な一年でした。
これ、MV撮影してるのが日本で、川越と浅草、向島・京島(墨田区曳舟駅近辺です)なんですよね。スカイツリー近辺に8年住んでる私にはもう感慨深くて…そしてフォロワーの方がこういうツイートをされていて、本当それだよ…日本人見習いなよ…(別に日本人が浅草でMVを撮れと言っているわけではない)と思いました。
“最近ヤバいなと思ったのはZicoたまがいかにもな場所をほぼ使わず浅草あたりをめっちゃ魅力的に撮ってたやつですね、勘違い日本クールとかじゃなくその街の雰囲気を捉えようとするあたり洗練を感じる https://t.co/mbNMZ6cUIZ
— セメントTHING(@cement_thing)August 16, 2017
この曲はアイドル10曲の方で散々言及したRun to you企画もやっていて(そうなるとやはりアイドルという立ち位置なのか…?分からなくなってきた…)芸術の殿堂(ソウルアートセンター)という所でやっている写真展に突然Zicoが出て来るという内容で、これまたこんな所で突然ライブやられたら心臓飛び出ちゃうよというような演出でした。

07.우원재 (Woo Won Jae) - 시차 (We Are) (Feat. 로꼬 & GRAY)

若干アルバム15枚とかぶってしまっている疑惑もあるけど…Show me the money 6で有名になったウウォンジェ。SMTM6では初出場ながらどちらもキャリアのあるノクサル、ヘンジュと共に決勝まで残り健闘しました。勝ち進んだら番組内でやる予定だったこの曲を、番組が終わってすぐにリリースし、melonチャートでずーっと上位にいたのを覚えています。よくこういうレコーディング風景のMVって予算かかってないとか言われがちですが、このアットホームでゆるい感じが私はめちゃくちゃ好きです…。この曲が出てから1ヶ月ぐらいしてAOMGと契約する事が発表され、彼の曲をやっている時の雰囲気とかとはあまりにも違うのでザワザワしました。
ナムプデュでK-Popアイドル沼に落ちた友人が、朝方コンビニに1人で向かってる時に聴くとめちゃくちゃ合うと言っていてとてもなるほどなと思ったし、普段のGrayのトラックはとにかく良い曲~~~!!!って感じなんだけど、そこにウウォンジェのラップが乗ることで計り知れないエモさが出るし、まさかAOMG×ウウォンジェがこんなことになるなんて…!と驚きと嬉しさがごちゃ混ぜになりました。
え、ていうかこの記事書いてる時に調べてて知ったんですが彼今ホンデ(弘益大学)の土木工学専攻らしいですね…。96年生まれでSMTM6出てる時に21歳だったというのは知ってたけどまさか大学生だったとは…。(歌詞読むとそういう内容ですね…。)そしてGrayもLocoもウウォンジェもホンデのBrainswordsというHiphopサークル出身とのこと…。なんか某Galaxyを思い出します…。(早稲田大学のブラックミュージック研究会でRhymesterやKEN THE 390なんかが所属していた、そして私も所属していたサークルです。)こういう番組で一気に有名になって契約まで漕ぎ着くスピード感が韓国っぽいなぁとも思いました。

08.김용진 (Kim Yongjin) - i (Feat.누보 (NUVO))

これもアイドル10曲の方とどっちなんだと迷いましたが…。Produce 101 Season2に出ていたキムヨンジン君です。97年生まれで、所属事務所は韓国のwiki的なやつに윙즈/일루전エンタという書かれ方をしてました。(それぞれWingsエンタとIllusionエンタ。)Illusionエンタに関してはHPすら出てこずめちゃくちゃ心配になります。WingsエンタにはA.cianなんかがいますが、彼らも最近音沙汰ないですね…。キムヨンジンくんは2017年8月頃に緑内障な事もニュースになってましたがこの曲の入ったEPが出たの9月だし、その後も12月に曲出してるしそんなに重篤ではなさそうなのかな…?
とりあえずこの曲の入ったEP、Different + ingが出た日は忘れられないぐらい記憶に残っています。普段melonのリリースされてすぐの曲で何となく気になったジャケットのものを上からバーっと聞いているのですが、お、なんかめっちゃ私の好きそうなラップの曲出た…と思って聴いていたらアーティスト名の所にキムヨンジンと書いてあって、ん…キムヨンジン…?え、プデュの…?え…?となってTwitterでつぶやいた所すぐにフォロワーの方が反応してくれて、まさか!ウエエエ~~~となったのを覚えています。プデュではバチバチにラップ出来るみたいな所を見せる機会がなかったのか見せる気がなかったのか分かりませんが、全然そんな印象なくて、個人的には顔の感じとかアイドルアイドルしている感じがむしろ苦手ぐらいに思っていたので良い意味で裏切られました。
一応EPのタイトル曲はこちら。

12月に出たシングルはプデュに出ていたARKAYことチョンドンスと一緒にやっています。

EPの全ての曲とこのシングルを、iで客演している누보(Nuvo)とキムヨンジンで作っていて、良いパートナーを見つけたなと思うし、立ち位置が難しいかもしれないけどこれからも更にラップの腕を磨いて活躍して欲しいなと思います。

09.핫펠트(예은) (HA:TFELT (Ye Eun)) - 새 신발 (I Wander) (Feat. 개코)

元Wonder girlsのメンバーのイェウンの別名義HA:TFELT。2017年1月に契約が満了しWonder girlsは解体となりましたが、解散してからも個々がかなり精力的に活動しているなと感じます。
トラックはギターのループですが、途中で入ってくるGaekoのラップもとても合っていて、全体的に哀愁漂う感じだけど耳に残るメロディラインが好きです。2016年もそういう曲あったよなと思って探した所、2016年の10曲に入れていました、Mad clownの거짓말(Lie)。

これもギターのサンプルで物悲しい感じが好きと自分で書いていました。
この曲ともう一曲、Punchnelloを客演に迎えた나란 책 (Read Me)という曲2つでMEiNEというEP名でEPを出しています。

MEiNEはドイツ語で、英語でいうmineみたいな意味らしく、過去10年一度も語らなかった自分の事をHA:TFELT目線で率直に語る最初の作品(MVのyoutubeの説明より)とのことです。どちらのMVも恐らくドイツで撮っていて、雰囲気が凄いし手が込んでるなぁという印象を持ちました。
同じく元Wonder girlsのソンミが予想外に(?)Gashinaでめちゃくちゃ売れてしまったのでどうしてもそれと比べられてしまいがちですが、マイペースに(やってると思うけど)やっていって欲しいなと思いました。

10.루이 (Louie), 소유 (Soyou) - 너에게만 (Monitor Girl)

Geeksのルイと元Sistarのソユ。突然銃で撃たれる所から始まるというなんともアメリカのHiphop全盛期を思い出させるようなMV…。MVと言ってもこれ1分半しかなく、美味しい所だけ詰め込んだ動画になっています。
フックの早回しのネタから曲が始まりソユのフックとルイのバースが何回か繰り返された後、今度はカセットデッキのボタンを押した音で遅回しになり(この遅回し中のギターのリフが最高に好き)、最後またカセットデッキのSTOPボタンを押す音で終わるという90~00年代のHiphopを感じさせる曲です。
GeeksはLil Boiとルイの2人で、ラッパーのLil BoiはSMTM4に出演して結構有名になったし露出も多いので知ってる方は多いかも。個人的にはSMTM4後すぐに出たこの曲がめっちゃ好きです。

話逸れますが2015~2016にかけてママムのこういうボーカル客演率すごかったな…と今になって気付きました。
Geeksとしては2013年のアルバムリリースからずっとシングルリリースが続き、2017年の7月にようやく2枚目のアルバムが出ました。アルバム1曲目のこの曲がとても好きなんですが、再生回数が161回で悲しくなったので是非2枚目のアルバムFireworks、どの曲も良いので聴いてみて下さい…。



ということでもう2017年終わってからどんだけ経ってんだって感じですがようやく自分の中で2017年を終わらせる事が出来た…。
直近ですとこの記事を上げた次の週2月7日に秋葉原mogra不定期でやっているK-Popイベント、LiarLiarが18時からありますのでK-Popを大きい音で聴きたい方は是非いらして下さい~