今年のBest album15枚2018 (2/2)

引き続き後半行きます。前半はこちら

09.박지민 (Jimin Park) - jiminxjamie
Release Date:2018.9.4

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JYP Entertainment所属、15&のパクジミン。アリランTVのAfter school club(基本英語で進行しアイドルグループを呼んでインタビューやゲームなどをする海外のファン向け番組)のMCを2014年からずっとやっているのでそれで知っている方もいるかも?彼女自身は5歳から8年間親の仕事の都合でタイに住みインターナショナルスクールにずっと通っており、今もインタビューなどは英語で受ける方が楽というぐらいほぼネイティブ並に英語が喋れます。
相方はペクイェリンといい、2人とも韓国のアメリカンアイドルのような新人発掘番組に出て注目を集めそれぞれオーディションを受けたりスカウトされたりでJYPに入り2012年に15&としてデビューします。(2人とも97年生まれなのでデビューは15歳…)2015年にシングルを出してからは15&としてはしばらく活動がないですが、それぞれでそれなりにソロ活動出来てるっぽいし良いのかな…。私は先述のAfter school clubで知ったのがきっかけで、JYP所属なことを後から知ったのでびっくりしました。
2016年に全曲作詞作曲に参加したソロEPをリリースしてレーベルメイトのDay6のYoung KやShow me the money5に出てすぐでまだそこまで知名度のないHash swanを客演に迎えたり本人がやりたい事をやった事の感じられるとても良いアルバムです。

アルバム、何故か埋め込めないのでリンクです。

今回のアルバムよりも前のアルバムを先に紹介する流れになってしまった…。
今回のアルバムは全体的に私の好きな00年代前半っぽいサウンドになっています。そして彼女の声がパワーボーカルというか、アメリカの00年代R&B歌手みたいな声の出し方をするんですよ。なので曲のサウンドと彼女の声が相まって更に00年代感を強く感じます。タイトル曲はApril foolsという曲で歌詞だけ読むと別れを切り出したのはパートナーの方なのに別れてからもその人から連絡が来て心が揺らぐみたいな内容なのですが、MVは訪ねてきたパートナーを事故で気を失わせてしまいベッド下に隠す…みたいなやるせない内容です。

www.youtube.comApril foolにはもうひとつConcept videoもあって、コインランドリーから始まり縦書きの歌詞、曲の雰囲気も相まって哀愁が凄いです。

www.youtube.com2曲目の뭐니(Do you?)ではShow me the money777に出る前でまだ一般的には知名度の高くないOLNLを、4曲目の전화받아(Pick up the phone)では同じクルーMOLAのメンバーを客演に迎え、5曲目の별(Star)では私の大好きなLambCに曲をプロデュースしてもらっています。MOLAに関して少し話すと、2016年頃出来たクルーで、1枚目のアルバムの作曲を中心でやっているNATHAN、UNIQというアイドルグループのスンヨン(今はソロ名義はWOODZ)の3人で始め、彼女と同じ高校だったPentagonのキノ、元々知り合いだったSeventeenのバーノンと英語で話すうちに仲良くなり今は彼女含め5人がメンバーです。5人でやった曲がこちら。

soundcloud.com2018年は今回のアルバムを出す前にVIXXのラビのMixtapeのタイトル曲Nirvanaに客演として迎えられています。

www.youtube.comアルバムリリースの際のインタビューで「そこまで親しいわけではなかったけれどラビから連絡が来て一緒に曲をやることになった。自分の曲にラッパーを迎えることはあったがラッパーの曲に客演するのは初めて」と答えていて確かにあまり人の曲に呼ばれているイメージがなかったので今後はこういう案件が増えたら良いなぁと思いました。

 

10.공원소녀 (GWSN) - 밤의 공원 (THE PARK IN THE NIGHT) Part one
Release Date:2018.9.5

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Kiwi media group所属の公園少女。同じ事務所にイヒョリやラッパーのKillagramzなどがいます。日本ではメンバーで日本人のミヤがVIXXのダンスカバーグループで活動していたことと、Produce101に出演したソギョンがデビューするということで話題になりました。デビュー前にBTSのDNAとBlackpinkの휘파람(Whistle)とのマッシュアップ曲、Wanna oneのEnergeticのRemixなどのダンスカバー動画をアップし女性グループで男性グループのダンスカバー動画を公式から上げるというのはどちらかというと珍しい事なので気になって見ましたがマッシュアップ曲がかなりひどいクオリティで、音の処理……。なぜこの音源で踊ったのだろうと個人的には不信感が高まってしまいました…。

www.youtube.comいざデビューアルバムが出てみるとタイトル曲は2018年流行りのディープハウス風で、音楽番組なんかを見ても毎回衣装が凝っていてお金がかけられていることが垣間見えました。私的に2018年1番好きなディープハウス風楽曲かもしれないです。SF9の질렀어(Now or never)と同率1位ぐらいかも。

www.youtube.comアルバム自体も1曲1曲丁寧に作られていることが感じられる内容で、流れもとても良いしデビュー前のあのマッシュアップ曲でやったカバーダンスなんだったの!?!?良い意味で裏切られた…と思いました。作曲はKillagramzなどの曲も作っているので事務所お抱えなのか、MaynineとLLANOという人たちが中心に作り、5曲目のMelting pointはSM陣の作曲編曲で有名なCoach & Sendo(SHINeeのEverybodyやジョンヒョンのOrbit、NCT127のHeartbreaker、The boyzのText me backなど挙げたらキリがない良い曲メーカー)が作っています。そして最後6曲目Lullaby(おやすみ)で終わりという完璧な締め方…。
個人的には年末にあった音楽授賞式MAMAでやったステージ(EDM Ver.らしいです)が衣装も含めて好きです。

www.youtube.comメンバーに韓国人、日本人、台湾人がおり、グループがその3カ国構成なのは今では珍しくはないですが、ツイートが毎回この3ヶ国語と英語を含む4ヶ国語でされていてとにかく文字情報が多いです。(例、メインのツイートが韓国語でそこに毎回英語、日本語、中国語のツイートがぶら下がっています)

日本でも早速ローソンが目をつけ、渋谷modi前で無料ライブをやっていました。韓国でも上場企業の配下にKiwi mediaがある立ち位置ですが事務所自体の規模は小さく、よくあるKI◯SエンタやH○エンタなどと契約してしまい奴隷労働(kpopに明るくない方に説明するとここではお客さんにCDをめちゃくちゃ買わせてハイタッチや握手会、チェキ会などをライブが終わった後夜遅くまでやらせてチェキに写っているアイドルの顔が死んでいるなどのことを奴隷労働と言います)を強いられることにならないかと心配でしたがひとまず安心…。
先述の日本人メンバーミヤをf(x)のアンバーのように一人だけパンツスタイルで売る手法を取っているのですが(本人の意向なのかがまだ分からないので)それが今後どういう方向に働くのか…。アルバム名がPart oneなので最近流行っているシリーズものなのか…(スキズとATEEZぐらいしか見ない)次に出る2枚目のアルバムに期待です!

11.썸데프 (SOMDEF) - Some Definition of Love
Release Date:2018.9.26

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WNA Records所属、もともとDJとして活動をしていたSomdefの5年ぶりのEPです。このSomdef周りの話を始めると長いのですが自分の中での整理という意味も含めて書いておきます。
まずWNA RecordsはGDWという会社の김성욱(キムソンウク)がこのSomdefのアルバムを出す前に立ち上げた会社です。キムソンウクは24歳までプロスノーボーダーをしていて、自分で製作した衣装の広報を目的に撮ったパフォーマンスビデオをきっかけに映像作家の仕事をするようになったそうです。挙げればキリがないですが、Red velvetのHappinessやIce cream cake、PRIMARYとOHHYUKのBawling、SHINeeテミンのDanger、BTSのDopeやSave me、Not today、最近では先日デビューしたVERIVERYのSuper supecialなども彼が監督した作品です。
Somdefについては2008、9年頃から360 soundsというDJクルーでDJとして活動を始めます。360 soundsは2005年に結成されたDJクルーでDJ SoulscapeやDJ Jinmoo、Plastic Kidが創立メンバーとしており、韓国内で一番古いDJクルーだそうです。(ちなみに私がクラブDJを始めたのが2006年なんですが、この世代が一番古いって韓国のクラブシーンってまだ日が浅いんだなぁと改めて感じます。)360 soundsでの活動を経て2013年に音楽プロデューサーとしてのEPを出します。

Somdef - EP

Somdef - EP

LAのビートシーンの音楽を追求したアルバムだったとこのインタビューでも言っていますが、私は聴いた時めちゃくちゃFlying Lotusっぽい…!と思いました。Flying Lotus旋風があったのって2012年ぐらいですよね。このEPを出した後はファッションショーの音楽ディレクター、広告映像の音楽監督などを経験し2017年にRing Ring Ringを出します。そして2018年8月に先行シングルとしてOne plus oneを先述のキムソンウク監督のMVでリリースします。

www.youtube.com先程リンクしたインタビューでも言及していますが、もう誰にも名の知れたアーティストと新鋭のアーティストを組み合わせたりして、曲の中で今まではなかったような新鮮さと相乗効果が生まれるよう客演のアーティストをオファーし、今回LocoとBravoを同じ曲に起用したそうです。確かにBravoの柔らかい雰囲気の声がLocoの声にとても合っていて、どんなラップでも出来るLocoですがトラックも相まってよりポップに聞こえます。アルバムの流れ順に行くと次がCrushを客演に迎えた미끌미끌(Slip N Slide)。

www.youtube.comレゲトンのズンッチャッチャ、ズンッチャッチャのリズム(リズムについてこの記事説明が分かりやすいのとこれの1番目がまさにそれです)をベースにギターとローズのような浮遊感のあるエレピの音が気持ち良く、サビになるとホーンも入ってきて音が厚くなります。Crushの声ともとても合っていて、サビでCrushが歌っている所とか多幸感がすごいです。次の3曲目がGeorgeを客演に迎えたAll Good。

www.youtube.com彼はGiriboyを中心とした우주비행(宇宙飛行)クルーのメンバーで、昨年のベストアルバム10枚目Seo samuelと一緒に紹介しています。声が本当に好き…。
前半の最後にSuminの所で紹介したDeepshowerの曲にも客演しています。

www.youtube.com2019年入ってからですがf(x)のルナの楽曲にも客演してます。これもめちゃくちゃ好きな曲。

www.youtube.comあとの2曲はMVがないんですが、4曲目の일교차(Love Degrees)はWatch out now!で始まるHoodyの声が気持ち良いR&B。先述のようにHoodyとBewhYの組み合わせが新鮮ですね。このWatch out now!の話をちょっとすると、聴いた瞬間、Beatnutsだ!となりました。というのはこれのこと。

www.youtube.com7秒あたりでWatch out nowって聞こえますね。Hiphopなので(なので?)これにも更に元ネタがあって、Wonder womanの1:16~のこのセリフ。

youtu.beずーっとループしているリコーダーみたいな音はこちらが元ネタ。

youtu.beと学生の時はこういうHiphopの元ネタ探しまくってそのレコード手に入れてDJでかけるみたいなことをずっとしてたことを思い出しました。
最後の%(Moon and Sun)もスネアの詰まった音とJinbo、Suminの声が絶妙な一曲。寝る前とかに聴いたら気持ち良く寝られそうな音がします。
5曲なのに満足度が高すぎるアルバムです。今まではあまり曲出してこなかったけどレーベルも変わったことだし今後たくさん彼の作る曲が聞きたいなと思うEPでした。

 

12.에이티즈 (ATEEZ) - TREASURE EP.1 : All To Zero
Release Date:2018.10.24

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KQ Entertainment所属、10月にデビューした8人組男性グループATEEZ。こちらはデビューアルバムです。KQ EntertainmentはBlock Bの所属するSeven seasonsというレーベルを有する事務所で、ATEEZはKQ直下所属という扱いです。
デビュー以前からダンスパフォーマンス動画やデビュー準備のためのLAでの修行リアリティ(?)などで話題になっていました。Mixnineというサバイバル番組に出ていたメンバーもいるのでそれで何となく覚えている人もいるかも…?最初KQ fellazという名前でダンスパフォーマンス動画が出され、デビューの際にしれっとATEEZに名前が変わりました。なのでLAのリアリティまではKQ fellazになっています。

www.youtube.comこの個人を全く判別させる気のないスタイリング。
リアリティを見ると分かるのですがリーダーでラッパーのホンジュンが曲を作ったり、振り付けもメンバー達で作ったりします。リアリティのテーマ曲になっているFromはホンジュンが作曲しているのですが、リアリティが19話まであり、毎回動画を再生し始めるとこのFromが流れ出すので自然と覚えます。曲の冒頭がノエゲマ~ンから始まるので私はこの曲をFromではなくノエゲマンとして覚えます。(どうでも良い情報)

www.youtube.comそしてこのリアリティが1話ずつ出ている途中にダンスパフォーマンスビデオの第二弾が出ます。

www.youtube.comリアリティを見てきた人には段々と顔が判別出来るようになってきて、お、これが誰で…とか見事にオタクをハマらせる仕掛け…。
リアリティは最後に向けてFromのMVをLAで撮るみたいな感じで進んでいき、リアリティが終わるとFromのMVが出ます。なんて完璧な流れ…。

www.youtube.comMVはこんなん青春すぎて泣いてしまうでしょ…みたいな内容です。
今までのLAでのリアリティ番組Youtubeでの公開のみでしたがMnetでちゃんとした(?)リアリティ番組が始まり、番組の中で海賊王という曲を作り8月末に今までのダンスパフォーマンスも含めて披露するミニファンミーティングを行いました。その時の海賊王がこれ。

www.youtube.com曲自体はシンセがちょっとうるさい治安悪い系でこのご時世に…?って感じですがパフォーマンスも含めて見るとおぉー!となる内容です。M Countdownという音楽番組の本番でこの海賊王のステージを見たんですが、一緒に見ていた他のグループのファンでATEEZを全く知らない人たちもパフォーマンスにお~!と言っていたので、でしょ?でしょ??と勝手に心の中で同意を求めました。
リアリティが終わりしばらく音沙汰がないなと思っていたら10月の頭に10月24日にデビュー、デビューショーケースやるよというお知らせが出ます。韓国のこういうギリギリに情報が出される所本当に嫌い。
デビュー直前に畳み掛けるように色々な動画コンテンツが出るんですが、香港の色んな場所でやるカバーダンスとハロウィンにちなんでゾンビの仮装をして先程の海賊王を路上でゲリラパフォーマンスをやる動画が個人的に好きです。

www.youtube.com

www.youtube.comこのゾンビでやったパフォーマンスの写真や動画がTwitterに流れてきてATEEZに興味を持った人が結構いたような記憶があります。
デビュー何日か前にこのアルバム用のトレイラー動画が出て、久しぶりにこんなにコンセプトをガチガチに固めたアイドルが出てくることに興奮した覚えがあります。

www.youtube.comアルバム自体もこの曲から始まり、最後"What is your treasure,Will you join us"で終わりタイトル曲の해적왕(海賊王)へ。先程言ったように曲だけだと個人的にはちょっとアレなんですが、このイントロからの流れとあのパフォーマンスを思い浮かべるともうどうでも良くなる完璧な流れ…。サビの前にWill you be my friend?という歌詞がありちゃんとイントロからつながってる~!実は10月24日のデビューショーケースに行ったんですが、ショーケース自体もこのWill you be my friend?のフレーズを推していました。先程のイントロとタイトル曲の海賊王、そしてアルバムのサブタイトル曲TresureにMVがあるのですが、全てモロッコで撮られています。金のかかり方がすごい。

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www.youtube.comちなみにKQの事務所の前を通ったことがあるのですが普通の小さめのビルのフロア貸し的な感じでこじんまりしていて一体どこにこんなMV撮れる金が?Zicoの稼いできた金?と今でも謎でしかないです。
アルバムはこの流れで3曲続き、その後はトロピカルハウスのような曲が2曲続くんですが、この映像を見た後だとこの砂漠の乾いた暑い情景を思い浮かべながら聞くことが出来ます。(海賊王の海はどっから来たのというツッコミはしないでおきましょう)最後のMy WayでBPMが落ちてすごくまとまり良く終わり、全体を通してのコンセプト設定が完璧で"アルバム"として傑作だなと感じます。
ところでアルバム聴いてると思うのですが、ホンジュンのラップがリアリティの時に比べてめっちゃ上手くなってません?こんな短期間で目に見えて(耳に聞こえて?)違いが分かるの、相当な努力したんだろうなと感心しました。
ちなみに私が文章を書くのが遅いせいでATEEZはもう次のアルバムが出てしまいました。デビューアルバムがEP.1だったので2枚目はTREASURE EP.2 : Zero To Oneというタイトルです。1枚目に比べてジャンル的にも幅広くなっているので興味がある方は是非。タイトル曲などは特にパフォーマンスも込みで見る価値があると思うグループなので是非ダンスパフォーマンス動画などもどうぞ。

そして3月にUSツアーが発表されました。まだ韓国でアルバムリリースのショーケースと音楽番組にしか出てないのに!何でアメリカ!もうZicoのいないKQ、2019年一体どんなプロモーションをしていくのかATEEZの動向が気になります。

 

13.키 (KEY) - FACE - The 1st Album
Release Date:2018.11.26

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SM Entertainment所属、SHINeeのキーのソロデビューアルバムです。
メンバーのジョンヒョン、テミンは結構前にソロデビューしていて彼は音楽ではない方向で自分の能力を発揮していくのかなと思っていたのでソロデビューするとニュースを見た時は少し驚きました。
まずは先行シングルとして元Sistarのソユを客演に迎えたForever yoursが出ます。

www.youtube.com実は私、キーくんの地声っぽく歌う声がSHINeeの時はあまり得意ではなかったんですが、これは良い具合に力が抜けているというか、エフェクトのかけ方もあってかすんなり入ってきました。途中入る笛とソユの声のせつなさが伝わってくる歌い方がエモくてエモさに引きづられてなんだか泣きそうにこみ上げてきて曲が終わります。まぁ作曲がLDN Noiseなので…的なところはありますが…。SMが発注の仕方上手いのもあると思いますが本当にLDN NoiseとSM所属アーティストの相性、良いな~と思います。
アルバムのタイトル曲はCrushを客演に呼び4つ打ちです。Crushって本当になんでも出来るよね…。

www.youtube.comこれも曲がエモい。何なのキーくん。この曲はSMによくある、凄い人数の名前が作曲の所に連ねられている曲でLA出身の作曲家が中心(何人かは東方神起のLove line、BTSの전하지 못한 진심(The truth untold)を作った人たち)です。
アルバム全体的に4つ打ち中心のアルバムで、派手でギター!みたいなサウンドのものが多いんですが曲ごとに音色が違って不思議と疲れずにアルバム1枚すぐ聞けてしまう。
曲が多いので全部は紹介しませんが6曲目のChemicalsはなんとIMLAY, Skrillexの名前が先頭に並びます。IMLAYくんはEXOのPowerのRemixを作ったり、SHINeeのジョンヒョンと曲をよく作ったりしているSM所属のトラックメイカーです。カムバックショーケースの動画が公式から上がっているのでどうぞ。

www.youtube.comアルバムをひたすら繰り返し聴いているだけだったので、ステージはこの記事を書くタイミングで初めて見たんですが、本人のアイデンティティとか主張がすごいので1曲のステージ見るだけでめちゃくちゃ疲れる…。
また7曲目に高等ラッパーで時の人となったイビョンジェ(VINXEN)が客演しています。こんな業界の最前線を何年も走ってきたアイドルの鏡みたいな人の楽曲に2018年ポッと出の子を客演として迎える選択、流行りものは何でもすぐに取り入れる韓国っぽいなとも思うしその辺の意見も自分で出したりしてるのかな、キーくんっぽいな(完全に想像)と思いました。
2019年3月4日から約2年弱兵役に行くことが決まっていますが、帰ってきてからのアイドルとしての活動も楽しみだし、それ以外にも自分を表現する方法をたくさん持っている人なので歳を重ねた彼を見られることもとても楽しみです。

 

14.더보이즈 (THE BOYZ) - THE BOYZ 3rd MINI ALBUM [THE ONLY]
Release Date:2018.11.29

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Creker Entertainment所属の12人組グループThe boyz。2017年の今年の10曲の10曲目に細かく説明書いたので詳しくはそちらを。
メンバーの怪我などもあり予定していたよりもこのアルバムを出すのが遅れたようです。韓国アイドル、基本的に生き急いでいて(もちろん30歳までに兵役に行かなきゃいけなくてケツがあるのもありますが、中期的なスケジュールが管理が出来ていないともいう)メンバーが揃わなくてもカムバックやコンサートなどを強行するケースが多いのでちゃんと全員揃ってからとしてくれるのは、事務所が本人たちの事を考えてくれているのかな~というよりは私にはなんか謎の余裕が感じられるなと思いました。同じ頃にデビューした他のグループと比べても本人たちがガツガツしていないように感じます。これがLOEN(今はKakao M)の力…?ただ日本公式ファンクラブは結構早い段階で出来ていて、Zeppでショーケースもしたし既にMXでレギュラー番組まで持っていて5月に幕張メッセのイベントホール、6月にアジア圏を回るツアーが予定されています。この外堀から埋めてく感じは今までのとりあえず曲を日本語にして日本デビューしとこ~というグループとは違いを感じますが。
ちなみに2017年の記事でめっちゃ人気って書いたけどあれは嘘だ。2018年Stray kidsとともに新人賞をいくつか取ったり、新人の中では飛び抜けてると思いますがやはり韓国内での知名度の低さなどを考えるとまだ人気と言うには…勿論アパレルで広告打ったり色々頑張ってるのは見えるんですが…。とどうでもいい自分の思ったことを長々と書いてしまった…。
アルバムはATEEZのものと同じように、"アルバム"としてまとまりがあって完成度が高いなと思ったのでここに挙げました。タイトル通りこれがミニアルバムとしては3枚目で、2枚目も2018年に出ているのですがそれより緩急のついたものになっているかなと思います。1分弱のビートしかないイントロから始まり、2曲目はタイトル曲のNo Air

www.youtube.com今まで一切触れてこなかったんですが、MVを見ると分かるように、顔なんですよね。ドボイズは顔。はい。これテストに出ます。様々なタイプのイケメンが次々繰り出される…そしてムーンバートン。これがリリースされてドボイズがムーンバートンやるの!と興奮していたのは私だけでした。
3曲目は聞き終わった瞬間…なんだっけこれ…ええっと…Wave Racerだ!!となったOnly one。サビに向かっての高揚感・疾走感、サビでの落ち方、ドラムの打ち方などが2013、14年頃にMad DecentやSoundcloudを中心に流行ったFuture bass(ジャンル名はなんか曖昧。Future classicというレーベルの名前を取ったりElectronicだったり…当時の記事ですがこれが分かりやすいです。)を彷彿とさせます。クラブミュージック的には流行りが過ぎてしまった感はありますがLoona(OEC)のGirl frontなどでもWave racerの曲が参考にされたり、アイドルにパフォーマンスも込みで披露させるにはぴったりなジャンルだなと思っていたし、何より廃ってしまったとしても自分がこういう曲をめちゃくちゃ好きなのでとても嬉しい…。個人的にはこれとかめちゃくちゃ好きです。

soundcloud.com

こういうジャンルの曲ってビートがメインでボーカルはネタ程度なのでポップスとして昇華されて曲のほとんどにボーカル、更にはラップが乗るとこうなるんだな~というのと、やっぱりK-Popの強みはクラブミュージックをそのトラック&ビートを中心に聞くような曲をポップスにしっかりと昇華出来るところだな~とこの曲を聴いて改めて思いました。
4曲目の자각몽 (Lucid Dream)、明晰夢という意味ですね。ボーカルの誰が良いとかドボイズはあまり気にしたことがなかったのですが、この曲はサビの유난히 더 아련해 이 밤~(ゆなに と ありょね いばm)から始まるNEWくんの声が本当に曲にぴったりで、初めてドボイズのボーカルを意識するようになりました。
5曲目の36.5° (Melting Heart)では先程のNEWくんのソロから始まり一度流れを落として、最後の4EVERでもう一度アタックの強いサウンドで熱っぽく永遠を歌って終わる…という流れです。
私が2018年に自給自足アイドル(作曲作詞・ラップ・ダンスの振付など自分たちでやるアイドルのこと)をたくさん見てきたからか、ステージを見ると特に容れ物感というか、本来の意味での"アイドル"を(昨今定義が出来ないほど様々なのは承知で)感じます。本人たちの個性やスキル・努力は認めた上で、作曲やラップを自作出来るメンバーもそれをあまり全面にアピールせず、事務所のスタンス含めて余裕が感じられると言いましたがそこからくるのか、本人たちがあまり曲に対しての執着がなさそうなことや難易度の高いダンスを容易に仕上げてくること、作り手の影を感じさせないところが良い意味でも悪い意味でもドボイズの特徴かなと思いました。
ということで"顔"ではあるんですがこういうことも出来るんだよということで台湾でやったM Countdownという音楽番組の出張版、TwiceのWhat is love?をベレー帽で完璧にこなすドボイズを紹介します。私はドボイズの子たちのベレー帽が本当に好きです。

www.youtube.comあとは9月にタイでやったKCONのスペシャルステージ。こちらは少女時代のThe boysをThe boyzがやるという胸アツ展開。GOT7のHard carryもショートバージョンをやるんですが、タイはGOT7王国なので見ても分かるようにお客さんの熱狂がすごい。私もステージから5mぐらいの距離で後ろから見てましたがお客さんの狂い方が本当に凄かった…。

www.youtube.com

 

15.페노메코 (PENOMECO) - Garden
Release Date:2018.12.20

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MILLION MARKET所属のラッパーPenomeco。2018年8月にSMエンタが株式の50%以上を取得し、MILLION MARKETの親会社となりました。なので(なので?)買収される前から、今もそうですがMILLION MARKET関連の動画はSMのYoutubeアカウントからアップされます。FANXY CHILDというクルーにも所属していて、Zico、Dean、Crushなど今やもう韓国のHiphop,R&B界と言えばなメンツと一緒に活動しています。もともとは新宿にある韓国東京学校という在日韓国人や駐在で日本に来た人の子供などが通う学校で中3の時にZicoと初めて会い、学校にHiphopが好きな友人が他にいなく親しくなり10年来の友人だそうです。
Penomecoは公式では2014年ぐらいから曲を出していますが私が知ったのは2015年ZicoとQuiettと一緒にやった말해Yes or No。MVが韓国には珍しくショートバージョンでQuiettとPenomecoのラップが出てこないのでiTunesのリンク貼っときます。

当時はそこまで多くなかったので声高ラッパー来た!!!と興奮したのを覚えています。2017年に出したEPもめちゃくちゃ良かったのでそちらも。

Film - Single

Film - Single

말해 Yes Or Noではラッパーというイメージが強かったですが歌もめちゃくちゃ出来るタイプのラッパーだ…とイメージが変わりました。その後Show me the money6に出演し、成績的にはそこまででしたが知名度も上がり、Zicoプロデュースのシングルも出します。

www.youtube.comこれが冒頭で言った、まだSM傘下に入ったと発表されたわけじゃないのにSMアカウントから出ているMVのひとつ。
その後Show me the moneyやProduce101、高等ラッパーなどで味をしめたMnetがシンガーソングライターのサバイバル(というよりコンテスト?)番組を始め、それにPenomecoが出場しなんと優勝します。SHINeeのキーがMC、Seo SamuelやStarshipのジュヨン、OffonoffのColde、Pentagonのフイなどが出演しており私得なメンツだったのですが一般的にはそんなに…?な感じで…(番組の趣旨としては、露出が少なくて認知度が低く実力を評価されないマルチミュージシャンを発掘し新たにスポットライトを当てたい。らしいです…)
1ラウンド目にPenomecoが披露したのが今回紹介するアルバムにも入っているO.F.Fです。今までTrapみたいなトラックだったり最近ぽい音の曲が多いイメージだったのでImpeach the presidentネタみたいなドラムループ(Hiphopで定番のこの曲のドラムのこと)に乗せるPenomecoのラップ…何でも合うな…

www.youtube.com2ラウンド目ではその後シングルでリリースされるCoco bottleを披露します。

www.youtube.comちなみにMVもめちゃくちゃ良いので見て…

www.youtube.com番組では決勝戦でFilmに入っているWTFを披露します。心なしか今までの曲より歌い慣れてるし観客も曲知ってるからか盛り上がり方が違う…。(知名度の低い人に~コンセプトなのに途中でフイくんが参加した事や投票方法が人気投票だったり、ステージで披露した曲が音源で出ないことに当時賛否両論あったりしたらしいです。)

www.youtube.comその後Penomecoは前半で書いたHash swan同様、人の曲に客演祭りでTed park、ELO、Woogie、Crush、pH-1などたくさんのアーティストの曲に客演します。そして年末に出たアルバムがこのGarden。いいかげん今年の良かったアルバムまとめなきゃな~と思っている中にリリースされたので年末!やめて!となりました。アルバムの告知ポスターみたいなやつがめちゃくちゃ洒落ていて良い。タイトル曲No.5のMVの冒頭に出てくるサンルームですね。

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www.youtube.comサビでCrushが"Stay tuned channel No.5"と歌っていますが、これはChanelのN°5という香水を示唆しているらしく、香りを比喩して女性への恋心を歌っているような曲です。あとヘッドホンで聴いただけですがこれサビの所のベースがとにかく凄いので絶対に絶対に絶対に大きい良い音で聴いたほうが良いやつです。後悔はさせません。
アルバムがリリースされる前にトラックリストとして花をモチーフにした画像がアップされ、それぞれの曲にユリ、ワックスフラワー、ユーカリミモザ、ピンクッション、ユーフォルビアアフィラがシンボルとして設定されています。

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アルバムリリースの際の10asiaのインタビューで「曲をたくさん用意してアルバム用に並べてみて、曲を続けて聞いてみると香りいっぱいの庭の中央にいるような感じを強く受け「Garden」と決めた。曲ごとに固有の香りと象徴の花があれば良いという考えが浮かび、植物デザイナーを訪ねて曲ごとに感じた感情を説明し、その感情にふさわしい植物を決めた。調香師も訪ねて決めた植物、花を説明し香りを探した。」的なことを答えています。6つの香りを組み合わせてGardenという香水も作ったそうです。
12月30日にあったアルバムリリースパーティではソウル延南洞のVER'S Gardenというフラワーカフェを使い、これらのお花を展示したり先程の香水も準備したそうです。すごい気合の入りよう。
アルバムは上記画像にもチラッと見えますがTobi lou、The Quiett、Crush、Gaeko、ELOなどを客演に迎えています。1曲目のCOOLで客演しているTobi louはナイジェリア・ラゴス出身、アメリカシカゴで活動中のラッパーです。それ以外はもう説明不要…という感じですが、トラックはほとんどをApro、Made by meとPenomeco本人で作っています。AproはBasterdという2人組ヒップホップグループでラップをしていました。"Apro is different"のサウンドロゴで聞き覚えのある方もいるかもしれませんが先程のBreakersで披露したCoco bottle、pH-1のPenthouse、ハネのClip Clopなんかを作っています。(BreakersのWTFステージで客席にいる、よく映る黒ターバンしてる男性がApro。Made by meはPenomecoの曲しか作った情報がなくて顔しか知らない…)
2曲目の오해마(O.M.I)は1LLIONAIRE RECORDSのThe Quietteが客演していますが、個人的にQuietteのラップ、あんまり好きじゃないんですよね…。なんだけど、このMPCを叩いたようなHiphopクラシックなビートのトラックに乗るPenomecoの歌うようなラップからのQuietteのユルッとした気の抜けたラップ、めちゃくちゃ良い。先述のO.F.Fとドラムループは似た雰囲気ですがスネアがこっちのが弱めなのと上ネタのピアノせいなのか全然違う曲に聞こえる。
5曲目のOkayは曲作りが出来ないほど精神的にすごく大変だった時期にAproがトラックをくれて出来た曲だそうです。歌詞も"Okay"という単語が繰り返され大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせているようにも聞こえるし、"I’m never fine"という単語も繰り返され確かに葛藤を読み取れるような歌詞になっています。以下の動画でも言っていますが、そういう曲だけどでもこれは慰めになるようにという意味で作った曲なので憂鬱にならないで聴いて欲しいと言っています。笑
アルバムのネタバレ解説ということでアルバムが出る前日にAproやMade by meなどを招いて解説する動画がアップされています。英語字幕ついてるので興味ある方は!

www.youtube.com

 

16.프리든 (FR:EDEN) - Bin on Frieden
Release Date:2018.12.26

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NCS Company所属、シンガーソングライターのFR:EDEN。名前はドイツ語で平和を意味するFriedenから取ったそうです。
Naver Musicにプロアマチュア関係なく参加の出来るランキング形式の音楽アップロードサイトがあり、そこで上位を維持するとお金を貰える、ミュージシャンリーグというサービスで話題になったそうです。
2017年に初めて曲をリリースし、私は2018年に出たEP、Peace Funkで彼を知ります。本当はこのEPをベストアルバムに入れようと思っていたんですが、年末も年末、12/26にこのBin on Friedenがリリースされ、散々に迷ったあげくBin on Friedenを選びました。Peace FunkはFR:EDENが所属しているIIVIというクルーに同じく所属しているOPOが全面的にプロデュースをしていて、アルバムタイトル通り気持ちファンクっぽいサウンドになっています。1曲目のIntroから、ラップめちゃくちゃうめ~~~と思ったのですがメインは歌なのでびっくり。

Peace Funk - EP

Peace Funk - EP

タイトル曲はEXNを客演に迎えたこちら。

www.youtube.comイントロのストリングスからもう最高…客演のEXNの独特な声も良いですね。
実はこのEPが出る前にMXMというアイドルユニットの曲の作詞作曲もやっていて、予想以上に反応が良くて自分の音源も出そうという気になったとインタビューで答えていました。その曲がこちらErr day。www.youtube.comPeace Funkがリリースされた時のインタビュー記事(1,2)で音楽をやることになった経緯について話しています。(以下まとめて抜粋)「元々周りの友達が大学に行っているのが羨ましくて友人たちの後を追うように大学に入り、兵役に行き軍生活をしながら今後何をしようか悩んだ。(韓国籍の男性は大学に入って1,2年すると休学して兵役に2年弱行きまた戻ってきて大学に通うのが一般的)大学を卒業してもやりたいことがなく、専攻だったドイツ語はやりたいことからは程遠いように感じた。2017年は自分自身のためだけに戦ってみる時間が必要だと思い軍生活で貯めたお金で音楽機材を買った。」そして兵役が終わった後すぐに大学に休学届けを出しスタジオを借りて音楽を作る事に没頭したそうです。ちなみにこのPeace FunkとBin on Friedenのリリースの間にDay & Nightと休学生というシングルを出しています。どっちもめっちゃ良いファンクとブルーズで好き。

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Absence - Single

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ようやくBin on Friedenの説明に入ります…。MVみたいなものはないのですが、タイトル曲2つ아무거나, MONEY TALKSをライブ形式で歌っている動画があります。

www.youtube.comビートの上を自由自在ってこういうことを言うんだな~というラップと歌。2人必要なところを全部1人でやってる感がすごい。
後半のMONEY TALKSは(Hiphopが好きな人には)聴いて分かるようにWu-tang clanのC.R.E.A.M.の有名なフレーズ"Cash, Rules, Everything, Around, Me C.R.E.A.M. Get the money Dollar, dollar bill y'all"を引用しお金にまつわる事を歌います。(Wu-tangの元の曲は金が全てだぜ、みたいな意味合い)動画では出てきませんが、音源では2018年1番ハイペースに曲を出したのではというほど多作なラッパーLeellamarzが客演しています。ちなみにLeellamarzは2018年は7月から曲をリリースし始め1年(というか半年)でシングル10枚、EP5枚、フルアルバム1枚を出しています。それ以外にもこのFR:EDENやZENE THE ZILLAの作品に客演もしたり。何事だ。
4曲目の오늘밤엔(Tonight)では軽快なディスコファンクのトラック乗せて今夜は一緒にいてくれと歌います。こういうディスコファンクと오늘밤엔(今夜は)、Tonightという単語、ピッタリすぎない?と曲を聴いたあと思いました。
5曲目のIN MY ROOMではG-Funkを彷彿とさせるぶっといベースと高音のシンセが90年代にいざな…とか思ってるとFR:EDENの90年代にはなかったようなフロウのラップで現代に連れ戻されます。(G-Funkが気になった方はこの辺見てみるとよいです)
6曲目のALL I NEED IS LOVEではタイトル通り愛だけが全てだとオートチューンを使って歌うところに何か切羽詰まった印象を受けます。
段々BPMを落とし7曲目の여기까지では最低限のギターネタだけで彼が韓国で1番好きなラッパーの1人のOd Rhompを客演に、彼が幼い頃考えていた音楽家のイメージと今大衆の人たちが考えるラッパーのイメージに対するギャップをI don't know what to doというフレーズを重ねて語る曲です。
Bin on Friedenリリース時のインタビューでは幼い頃からHiphop文化への憧れが大きく、ライブにも足繁く通いアンダーグラウンドを中心に国内外問わずたくさんの音源を聴いてきて、昔から漠然とHiphopをやってみたいという気持ちがあったと答えています。それでこんなにラップ出来ちゃうの?感は拭えないですが、作詞作曲、ラップも歌もかなりハイレベルに出来ちゃう人材、韓国は表に出て来やすいのか結構いるイメージが私の中ではあります。
前述のインタビューで2018年印象に残ることを答えているんですが、生まれて初めて海外旅行でタイに行ったこと、髪の毛を初めて染めて金髪にし昔からの友人とDay & NightのMVを撮ったことと挙げていて、なんか年相応でかわいいなと思いました。
2018年下半期は毎月曲を出すことが目標だったみたいですがそれは叶わず、でも私がこの記事を書くのに時間を要しているうちにもうシングルが出たので聴いて下さい。エレピで始まるイントロが気持ち良くそこからスムーズにピアノにつながってギターも入ってきて…全体的にトラックが気持ち良いです。Peace Funkを全面プロデュースしたOPOが今回もプロデュースです。

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ということで以上16枚!本当に長かった…。これから今年の20曲書きます…。